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Last Update : 11/5/30
子どもを抱きしめるということ

しっかり抱きしめられて育った子どもの方が、社会(世界)に飛び出す力を身につけます。

これはどんなことがあっても私を受け止めてくれる場所、無条件に私を受け入れてくれる場所の存在に、確信が持てるためです。

子どもの頃から早く大人になることを求められた子どもや、ちょっとマセて斜に構えた生き方をしていた子どもの方が、親元や地元から離れられないものです。

早くから自立心を養うためといって、一人で寝かせるとか、ふれあいを拒否するような行動は、逆に子どもたちの自立心を妨げ、結果的に外に飛び立とうとする芽を摘み取ることになると思いますが、いかが思われます?


子どもを抱きしめるということ

哺乳動物はある時期を親に依存して成長します。

特に人間の場合、立位を保持しなければいけないため骨盤が狭くなり、また胎児の頭が特に大きいため、哺乳類にはあるまじき早い時期に産み落とされる事になります。ですから、生後少なくとも1年は、できるだけ大人の肌に触れて生きる必要があります。

「触れる」という行為は、動物実験でもストレスを緩和し、正常な発達を促す上で非常に重要な役割を担っていることが昨今の研究でも明らかになっています。

元来日本では、お母さんは子どもを肌身離さずにいました。

お母さんがいつも一緒にいてくれることで子どもは落ち着き、絶対に誰かが自分を守ってくれるといった感情が育ちます。

お母さんが自分をいつも傍にいてくれることで「共感」が芽生え、愛を育てることになります。

その芽が育たないと外に対し「敵意」「反抗」のほうが育ち、意味も無く「キレル」子どもになる可能性が高くなってしまいます。


  とにかく抱きしめてもらいたい!!


先日も70代の患者さんと疳の虫の話しをしました。
その方曰く「1週間、片時も赤ちゃんを離さずにいてごらんなさい。それで落ち着かなければほかに問題があると思いなさい」と言っておられました。

昔は家事も抱っこやおんぶをして毎日くらしていたんですよね。


海外の育児法もいいかもしれませんが、明治初期に生物学を教えるために来日したモースも驚いた日本の子育てをもう一度見つめても良いかもしれません。


「触れる」事を科学的に…

軽く触れる事により副腎髄質からのカテコールアミンを抑制しますが、強い刺激では逆にカテコールアミンを増加させます。

カテコールアミンは別名”闘争ホルモン”とも呼ばれています。

これは副腎髄質や交感神経、脳細胞から分泌され、血圧上昇、発汗、血糖上昇、覚醒、血液凝固系の亢進等の変化をもたらします。

この反応はもともとは、敵や獲物に出会った瞬間にすばやく戦闘(もしくは逃避)態勢をとるための急性の反応(emergency reaction)です。

この反応により、心臓や脳、筋肉への酸素やエネルギー供給を増加させたり、けがをした場合に出血を最小限にとどめる作用をしますが、これが長時間分泌されるとストレスとなり成長を妨げることになるので、普段は多く分泌されることはありません

ですから、子どもにやさしく触れることで、子どもはこの闘争ホルモンを刺激されることなく
安心して成長することになります。


「触れる」事でふれあいホルモンのプロラクチンが分泌されます

ふれあう事で多く分泌されるホルモンにプロラクチンがあります。

これにより
  • 精神力アップ
  • 免疫力アップ
  • 筋力アップ (火事場のバカぢからはまさにこの物質の作用によるものです)
することが確かめられています。

このホルモンは寝ている間に最も多く生まれ、ペットや子どもと接する事で多く分泌されます。

ご年配の方でも(でもというのは失礼ですね)異性と触れ合うことによりこのホルモンは多く分泌されます。

ですから異性を思い、着飾って外出する事による喜びの感情はプロラクチンを活性化し元気に若々しくいられる源になります。

またこのホルモンは光の中で眠ると産出されないので、夜遅くまでおきているような生活スタイルで、なおかつ明るくなっても寝ているような生活スタイルだとよくありませんね。

(追記:プロラクチンには妊娠を妨げる作用もあります。不妊症の治療では問題になるホルモンなのでご不明の点があれば専門機関にお問い合わせ下さい。)



医療の原点は「手当て」といって、痛いところに手を当てる行為から始まりました。

これは古今東西変わることはありません。

「手」が医学の出発点だとすれば、先ずお父さん、おかあさんがお子さんの身体に触れることから医学は出発しているのかもしれません。



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